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[連載] 第17回:AI時代の人間力を育む、私たちの責務

ここ1、2年でAI( Artificial Intelligence)という言葉がブームと言ってもいいほど浸透し、いよいよAI時代に突入してきました。その中で、未来の技術面のみを問うケースも多く見られます。

本連載では、その背景やトレンドについても説明するのと同時に、AIが一体どのような形で企業や、社会で仕事や生活をしている私たちに影響を与えるかをお伝えしてきました。

最終回の本日は、AI時代を生きる私たちが、時代をしなやかに受けとめ、必要な力を育んでいくためのヒントをお伝えできればと思います。

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§ テクノロジーを楽しみ、学び、活用する
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これまでも繰り返しお伝えしてきた通り、やはり一番に私たちが認識すべきことは、技術の進歩が本当に速いということです。SFのような世界に到達するのかどうか、シンギュラリティが来るのか来ないのか、ということに対しての議論もそれはそれで面白いのですが、少なくとも、技術がこの先も進んでいくということは避けがたい事実です。

ぜひそのことを再認識して欲しいと思いますし、そのスピードや変化に抵抗するのではなく、それを楽しんで、学んで、活用することが重要でしょう。

そして、その機会がどのように私たちの生活や仕事にインパクトを与えるのか、どの様に活用できるのかを考え、それを使い倒してやろうという気持ちになれば、この先どういう役割を自分や会社、そして人間が担うのかということが見えてくるのではないかと思います。

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§ 「人間の付加価値」がクローズアップされる
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これまでは、大学に入り、卒業した後は当たり前のように企業に勤め、俗に言うホワイトカラーの仕事に就くであろう、といったようなレールを引いていたかもしれません。しかし、現在の技術の進歩を照らし合わせてみた時、これまでのような価値基準や環境は常に変化し続けるでしょう。また、これまではとても人気で、就くのが非常に難しいと思われていた職業ですら、そもそもなくなってしまうという時代になるかもしれません。

そういう時代になると、今度は、人間しかできないことに対する付加価値へのニーズが高くなってくるはずです。

これまでの仕事が機械に置き換えられ、私たち人間に時間の余裕ができるようになると、より人間力のあるサービスを提供できる、コミュニケーション能力の高い人のほうが重宝されるようになるのではないでしょうか。

モノづくりをするような仕事も一例として挙げられます。大量生産は機械の方が得意なのは当然です。しかし、大量生産できないものや、大量生産されたものに対して後に付加価値をつけるような仕事、例えば、センスを活かしながら一つずつを個別にカスタマイズするような仕事はますます重要になってきています。

また、農作物を例に挙げると、「どこで生産されたのか」、「いつ、誰に、どうやって届くのか」というところまでが価値としてみられる時代になってきており、その分市場は対価を払うわけです。ですから、どんどん大量生産をするところもある一方で、一つひとつに手間隙をかけるような生産者が注目される時代にもなります。

人との対話や、手を動かし、自分の感性を活かすような仕事がますますクローズアップされ、そこに対する需要も高くなってくるのではと考えられます。

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§ 人間力を育むのは私たちの責務
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これから社会に出る人たちは、人間にしかできないようなこういった技術や技量を磨くことをより考えるべきでしょう。また、既に社会人として活躍されているみなさんも、これらの分野におけるスキルアップが当然ながら必要になってくるのではないかと思います。

最後になりますが、私たち一人ひとりが、社会、企業、教育、また家庭において、それらを育むための環境を作ることが重要になります。そしてそれは、既に社会に出ている先輩としての、次の世代に対する役割であり、責任なのではないでしょうか。

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※この『AI時代の勝者と敗者』はアセントロボティクス株式会社 代表取締役 
石﨑雅之講師の講義の一部を本メールマガジン用に改編したものです。
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※本日で『AI時代の勝者と敗者』は終了となります。
 次回からは『AIとビジネスの未来』をお届けします。どうぞお楽しみに!

AI時代の勝者と敗者 2018.10.09 [vol.18]

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