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[連載] 第9回:スマートマシン最前線を事例で追う

 

ここ1、2年でAI(Artificial Intelligence)という言葉がブームと言ってもいいほど浸透し、いよいよAI時代に突入してきました。その中で、未来の技術面のみを問うケースも多く見られます。

本連載では、その背景やトレンドについても説明するのと同時に、AIが一体どのような形で企業や、社会で仕事や生活をしている私たちに影響を与えるかをお伝えできればと思います。

後編は
1.スマートマシンの最前線
2.人間の強み
3.人間の生き延びる道
の3つのテーマでお届けします。

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§ 改めて持ちたい共通認識
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本日から後編をお届けしていきたいと思います。スマートマシンの最前線は一体どうなっているのか、一緒に見ていきましょう。

前編の講義のおさらいになりますが、直線的に考える日常生活や人間の考え方に対して技術というのは異なる動きを見せます。しばらくはリサーチなど、表面上は結果として特に何も見えない期間が長くあっても、その後一気に開花して大きな成果を出すことがよくあるのです。

俗に言われている「ムーアの法則」などでも実証されています(半導体の性能が指数関数的に向上するという将来予測を論じたもの)。現在のデジタルの時代になるとますます技術が発展し、大きなインパクトを与えるようになるということをみなさんとの共通認識として持ちたいと思います。

一つの例として、合計で13~14年かかったヒトゲノムの解析において、調査を始めた1996年から7年間は殆ど結果が出ず、7年目にして初めて1%のヒトゲノム解析ができたことをご紹介しました。7年目の時点で、この研究は果たして続けていくべきなのかと話されていたにも関わらず、その後、最初にかかった7年にも満たない6年くらいの期間で、残りの99%全てが解析されたのです。

一見してまだ達成されていないものでも、少しだけ成果が見えた時点でその後大きな形で実現してしまうということ、また、表面的に見えなくても、その兆しがあるものに関しては、ものすごいスピード感で日常の中、そして世界の中で使われていくのだと考えていただきたいと思います。

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§ PC、スマホ、IoT…。普及時間は半分に
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コンピュータというものが登場し、それが「一部の大企業」の中で使われるようになるのに40年間かかったのに対し、それから「一般の企業」で使われるようになるまでが約20年でした。そして2000年に入ると、たったその半分の10年程度の期間で「家庭の中」でもコンピュータなりインターネットなり情報にアクセスできるようになったのです。またその半分の2010年から2015年の5年程度でスマートフォンが一気に普及して、本当に個人が「自分の手の中」に情報を持てるようになりました。

年数が次々と半分になっていることをベースに考えると、この2.5年という時間でどのようなことが起こったかが更によく見えてきます。ウエアラブルや巷を賑わしているIoTなど「ポスト・モバイル」が一般化し、そして人工知能の時代が到来していることがわかるのではないでしょうか。

今まで意識していなくても、兆しが見えたときには大分準備ができている。そして、それが開花し、一般に普及するまでの時間が非常に短いということを認識していただきたいと思います。

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§ スマートマシンが人間の雇用・役割を変える
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ここ最近、非常にインパクトのある面白いニュースが数々上がっています。

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『自動化でトレーダー大幅減。3割がエンジニアに』
(2017年2月8日)
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ニューヨークにあるゴールドマン・サックス本社の米国株取引部門には最盛期の2000年には600人のトレーダーが在籍し、大口顧客である投資銀行の注文に応じ、株を売買していた。現在、この部門にはたった2人しか残っていない。トム・ダヴェンポート教授は高給取りの地位に留まる人は、世界経済の拡大に応じて今後も報酬が増えると言う。「利益を分配する下級職の人数が減るので、ゴールドマン・サックスの平均的な管理職の給与は、今後更に増えるでしょう」
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証券会社の取引に関与しているトレーダーの人数が、今まで600名いたところが、現在は2人までに削減されたという話。これは機械が人間と同等の仕事ができるようになってきたために人員削減ができたということです。つまり、2人以外の約600人という非常に多い方が違う仕事をしなければならない、もしくは仕事がなくなるという時代になったということの象徴だと言えるでしょう。この仕事をする人が全くなくなるかというと、若干名は必要になります。ただ、その一部の残された方の責任や役割はより大きくなり、管理職に携わる方の給料はますます増える時代が来るのです。

次回ももう少し、スマートマシンの最前線を追ってみたいと思います。

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※この『AI時代の勝者と敗者』はアセントロボティクス株式会社 代表取締役 
石﨑雅之講師の講義の一部を本メールマガジン用に改変したものです。
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AI時代の勝者と敗者 2018.06.19 [vol.9]

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