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[連載] 第4回: AIスピーカーと「VOICEの時代」

目覚しい発展を遂げている人工知能。このまま技術開発が進んでいくと、あらゆる人間の労働は、人工知能とそれを搭載したロボットなどの機械に代替され、私たちの生活、社会、経済構造が劇的に転換されるでしょう。

本連載では、人工知能の最先端研究やビジネスに携わる方々のお話も交えながら、人工知能の可能性と、未来の経済および経営へのインパクトについて解説していきます。

数回にわたってお送りしている第1弾では、「人工知能の現状と2歩先の未来」をテーマに、ITジャーナリストとしてAIに幅広い知識をお持ちの、株式会社エクサウィザーズ「きまぐれAI新聞」編集長 湯川鶴章さんと、実際の経済に即しながらお話ししていきたいと思います。

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§ 多少の不安はあっても、利便性には抗えない
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(井上)AIスピーカーに話題を移しましょう。少し前に、AIスピーカーによって夫婦の会話のデータが誤送信されてしまったという事故がありました。これは個人情報やプライバシーに関わる問題です。こういう事故があると、使うのは嫌だと考える人が増えてくるのではないでしょうか。

(湯川)多くの人は利便性には抗えない、というのが私の考えです。確かに、個人情報を提供するのは嫌だ、情報は漏れたら困るという思いは誰もが抱きます。ところが、ショッピングモールに車が一台置いてあり、「住所・氏名を書いたら抽選で当たる」といった手法のキャンペーンでは、(絶対に当たらないのに!)平気で個人情報を提供したりするわけです。

また、私たちはGoogleなどのサービスが便利だから利用します。例えばGmailでのやり取りはすでに情報として取られていますが、利便性がいいがゆえに、「まあ、情報は漏れないだろう」と思ってしまうのではないでしょうか。

その点では、AIスピーカーは日本で発売されて1年程度しか経っていないのに、4%ほどの普及率があり、かなり認知されてきている印象です。不安よりは、利便性への期待感が膨らんでいるところでしょう。

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§ AIスピーカーはどのように広まっていくのか
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(湯川)とは言っても、まだAIスピーカーは使い勝手がいいとは言えません。しかし、エージェントや秘書のような役割を担うようになると、今後普及していくのではないかと思います。

例えば、3人で近々飲みに行こうとなったとき、メールなどでみんなの予定を合わせるのはなんだかんだ大変です。もし、その3人がそれぞれエージェントを持っていて、3人の予定を合わせて●月▲日がいいですよと言ってくれるならば、とても助かる存在になるでしょう。

そうすると、エージェントを使っていない人には、「予定を合わせるのが不便だから、●●さんも使ってくださいよ」といった圧力がかかるようになります。LINEもそうでしたよね? それと同じようなことが起こり、エージェントが生活の基礎になってくるとみんなが使うようになるのではないでしょうか。

(井上)確かに、日程調整のために毎日使っている時間を考えると、そのような機能はとても便利でいいですよね。

(湯川)いずれにしてもAIスピーカーは世の中を大きく変えていくテクノロジーになっていくと思います。まだまだ使い勝手は悪いので、必ずしも今買う必要はないかもしれませんが、より賢く、エージェントや秘書のようになってくると、みんなが使うようになると思います。

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§ これからは「VOICEの時代」に
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(井上)「VOICEの時代」と湯川さんは言っていますよね。

(湯川)はい。人と機械との接し方は、不自然なものから、より自然なものへと変化してきています。昔はパンチカードなどとても大変なものだったのが、今はキーボードになり、キーボードも面倒になってきたのでタッチになりと、だんだん人間にとって自然で簡単なものになってきました。その次のフェーズとして、口頭での命令に移行するというのは間違いないですし、だんだんVoice activateな時代になってきているなと思います。

PCやスマホも、なんやかんや敷居が高いと感じています。もちろん使いこなしている人もいらっしゃいますが、例えばおじいさんやおばあさんが使えるかというと、みんなが使えるというわけではありませんよね。

私の両親もパソコン教室に行っていましたが、やはりダメでしたね。しかし、iPadはより易しいためか使えるようになっていました。また、iPadも第2世代あたりから音声で入力できるようになったので、それがすごくよかったようです。

このように、次に来るのは音声だと思っています。「VOICEの時代」です。

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※この『AIとビジネスの未来』は駒澤大学経済学部准教授 井上智洋氏の講義の一部を本メールマガジン用に改編したものです。
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AIとビジネスの未来 2018.12.04 [vol.22]

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