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[連載] 第6回:AI時代に生き残る”人間”の仕事

 

ここ1、2年でAI(Artificial Intelligence)という言葉がブームと言ってもいいほど浸透し、いよいよAI時代に突入してきました。その中で、未来の技術面のみを問うケースも多く見られます。

本連載では、その背景やトレンドについても説明するのと同時に、AIが一体どのような形で企業や、社会で仕事や生活をしている私たちに影響を与えるかをお伝えできればと思います。

1. 技術の進歩と環境の変化
2. AI(人工知能)の影響
3. AI時代に生き残る仕事とは

の3つのテーマでお届けします。

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§ 機械と一緒に付加価値を出す人間に
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本日は3つ目のテーマである「AI時代に生き残る仕事とは」を考えていきたいと思います。

まず大切なのは、どの仕事が機械に奪われるのかではなく、機械を使って人間はどのような仕事ができるかを考えるべきでしょう。「人間が機械と一緒に仕事をする」、「機械と一緒に付加価値を出す」という相互関係が築けるはずです。主に次の5つの項目に分類できます。

◆1.ステップ・アップ = 自動化の上を行く仕事
コンピュータに対してステップ・アップ、つまり自動化される仕事より上のレベルを行う仕事です。

◆2.ステップ・アサイド = 機械にできない仕事
コンピュータにはできない仕事を、人間が責任を持ってするということです。

◆3.ステップ・イン = ビジネスと技術をつなぐ仕事
ステップ・インは自身が貢献をするという意味ですが、ビジネスと技術をつなぎ、AIを進化させるために人間が積極的に協力をするということです。

◆4.ステップ・ナロウリー = 自動化されない専門的な仕事
人間がこれまで通り継続して行い、機械化されることのない専門的な領域を担うという意味です。

◆5.ステップ・フォワード = 新システムを生み出す仕事
新しいシステムや新しいAIを実際に開発するという仕事です。現時点ではコンピュータがコンピュータを作ることはできません。いずれはそのような時代が来るかもしれませんが、今は当然、人間が何をしなければならないかを判断し新たなシステムを構築しなければなりません。

それでは、この5つの観点について具体的に説明をしていきましょう。

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§1.ステップ・アップ [ 自動化の上を行く仕事 ]
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これは、一番わかりやすい例で言うと、会社の経営者です。会社や何らかの団体で、「前例の少ない、難易度が高い判断を行う業務」で、方向性を示し、リードしていく役割です。

前例のない事柄において何が課題なのかを、機械自身の判断によって認識し、アクションを取ることはまだできません。そこは人間が担わなければなりません。今でも経営者の方が行なっているこの役割は、技術が進んでも当然継続しますし、今後ますます重要になってきます。

ただし、経営者の数は従業員の数に比べると圧倒的に少ないですし、将来的にこの領域の仕事が余分に増えるわけではないと捉えていただければと思います。

ステップ・アップできる人材は、次のような環境でこの先の未来においても活躍できると思われます。

・社内の上級管理職
・大規模にリスクを引き受けたり投資をしたりする企業
・情報を集中的に利用する企業や部門、新しい技術の利用に前向きな企業
・様々な変革が進む職場や職業
・指導者や同僚が新たなアイデアやスキルを高く評価する環境

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§2.ステップ・アサイド [ 機械にできない仕事 ]
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例えばアナウンサーの仕事は、ただ読み上げるだけであれば恐らく機械にもできるでしょう。教育の現場でも、教科書をそのまま読み上げたりテストの採点をしたりするのであれば、既に自動化できる分野であると言えます。しかしどちらも、気持ちを込めたメッセージを伝えるということの重要さは、この先いくら機械化が進んでもなくならないのではと思います。

これらは「高度な対人能力、思考やセンスを活かせる業務」と定義しています。プログラム化「できない」のではなく、むしろ「しない」と捉えたほうが良いかもしれません。こういう仕事はなくならないどころか、機械化が進むほど多くなってくることでしょう。

また、機械化されることによって、今までは余分な時間をかけなければならなかった付加価値の低い仕事を機械が担ってくれるようになります。その分、例えば教師が生徒の気持ちをきちんと理解し、正しいメッセージを丁寧に届けられるような時代が、この先AIによって訪れるのではないかと思います。

実際に教育の現場で重要なのは九九を教えることよりも、団体生活の仕方だったり、その中で学ぶ対人スキルだったり、生徒一人ひとりがその先の人生において、人間として一番重要なところをいかに豊かにできるかなのです。

次のような環境で「ステップ・アサイド」の人材が求められると考えられます。

・個人事業主や小規模な企業、大企業のごく小さな部門、ヒューマンタッチが重要な組織
・福祉関連の企業や組織
・テクノロジーを積極的に利用していない企業や組織
・何十年も同じ仕事をしている企業や職業
・正当な理由によりテクノロジーの採用が進まない環境(意図的に進めない)

人間の強みは、「なんとかする力」。与えられたものだけではなく、その状況下で最善の答えを出すためにどのような努力ができるかを諦めずに考え工夫をする。ただ単にYES/NOの答えを出すのではなく、どのような形で周りの人たちに説明して巻き込んでいくかというコミュニケーションや対人能力がますます重要になってきます。

一昔前に言われていた「 EQ (Emotional Quality)」を高めることが非常に重要になり、これが人間にとってかけがえのない領域になってくると思われます。

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※この『AI時代の勝者と敗者』はアセントロボティクス株式会社 代表取締役 
石﨑雅之講師の講義の一部を本メールマガジン用に改変したものです。
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AI時代の勝者と敗者 2018.04.24 [vol.6]

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